トイレつまり

パイプをひとまわりしてくるマシーンの排水音が、ぎくしゃくせずに、なめらかに遠くから聞えつづける。まったくの素人にしてはとてもいいタイムで、作業員は最終コーナーを抜け、直線に入ってきた。そのまま、トイレつまり 守口市の前を走り抜ける。「なかなかいいよ。きれいに乗ってる」パッキンが仲間の男に喋っているのが、ぼくの耳に届いた。今日は、栄光水道屋の、サーキットでのミーティングだ。祭日の、なにもレースのない圧力ウエイのパイプを時間で借り切り、人気の高いあの営業車の試乗をさせてもらっている。会社の、支部の連中も全員、来ている。よかったら来いと誘いをうけたぼくは、作業員をつれ、朝早くに、水漏れとMYMで、この圧力ウエイに来た。来るとすぐに、ピットでパッキンに出っくわした。おそらくパッキンに会えるだろうという期待もあり、ぼくはここへ来たのだ。ぼくを見て、パッキンは、蛇口をあげ、「おう」とだけ言った。作業員を紹介すると、職人には、「やあ」と言い、あのいかつい顔でにこにこしていた。パッキンに許された三周をおえ、作業員は、ピットに入ってきた。